なっちゃん
なっちゃんを、初めて取り上げたときのトップ写真がこれだった。
ケガや病気を乗り越え、1年ぶりにコートに復帰した、深谷でのなっちゃん。
大変ないくつもの時間を乗り越えた、自信と喜びに溢れ、輝いていたなっちゃん。
この日の笑顔は、今も目に、胸に、焼き付いている。
深谷以前のことは、こちらを見ていただきたい。
初めてなっちゃんを知り、プレーに注目した、全日本ファン感。
V開幕を楽しみにしていたのに姿がなく、どうしたのかと心配していたら、車椅子姿にびっくりした、11V決勝。
コツコツと裏方をこなす姿に、絶対またコートに帰ってきてほしいと願った12V。
深谷の後、どうしてもなっちゃんに声をかけたくなった。
これからもガンバって、と伝えたくなった。
翌週とどろきで、初めての出待ちをした。
この日は朝から緊張していて、試合内容も全く覚えていない。
目の前にいたなっちゃんは、観客席から見るよりはるかに綺麗で、そして初めて言葉を交わしたなっちゃんは、可愛かった。
これ以降、なっちゃんを追ってどこまでも見に行くようになった。
なっちゃんの引退は、本当にショックだった。
まだまだ沢山のプレーが見られると思っていた。
アテネ後の全日本ファン感で初めてプレーを見たとき、「来る来る!」と思った。
Vでブレイク前の選手に感じる何かを感じた。
ブロックにブロード、そして、闘志。
それがもう見れないとわかったとき、私は泣いた。
どれくらいの時間がかかったかわからない。
やっとなんとかなっちゃんの引退を受け止められるようになった頃、サッカーの中田選手が引退を発表した。
HPで、ヒデのメッセージを読んだ。
「傷つけないようにと胸の奥に押し込めてきたサッカーへの思い。
・・・周りのいろんな状況からそれを守る為 、ある時はまるで感情が無いかのように無機的に、またある時には敢えて無愛想に振舞った。
しかし最後の最後、俺の心に存在した壁は崩れすべてが一気に溢れ出した。 」
この一節を読んだとき、私はまたなっちゃんを思い出し、泣いた。
なっちゃんは、多分話したことのない人から見ると、ちょっとこわもてだろう。
そして、あの両耳に山ほど開いたピアスの穴。バレーボーラーには見えないスタイリッシュな雰囲気。
「べつに~バレー一筋ってわけでもないし~」「まあそこそこガンバルから~」という声が聞こえてきそうな雰囲気。
でも本当は、なっちゃんには、誰にも負けないくらい熱いバレーへの思い、ひたむきさ、努力、そして純粋さがあった。
私は、そこに惹かれ、そんななっちゃんが大好きだった。
ピアスのことを書いたが、私はなっちゃんのおしゃれで華やかな雰囲気も、すごく好き。
私は、アスリートにビジュアルはちょ~重要、と常々思っている。ビジュアルって、別に顔かたちのことではない。
お金を払って見ているんだから、プレーだけでなく、おしゃれや雰囲気でも楽しませてほしいと思っている。
その辺、海外選手は徹底している。特にセリアAのあるイタリア選手やヨーロッパの選手は、プレー以外でも自分を「見せる」ことに非常に気を遣っている。プロでない日本選手には必要ない、という意見もあるかもしれないが、私は選手にそれを求めているので、その点でもなっちゃんは理想のアスリートだった。
なっちゃんが、またどこかでコートに立ってくれたら・・・という気持ちはある。
もう1度プレーを見たいという気持ちは、正直言って、捨てきれない。
でも今は、なっちゃんが選んだ道なら、この先どういう道であっても、応援したいと思っている。
応援するってどういうことなのか、なっちゃんのファンになって初めて知った。
今までは、たとえばサッカーの試合で点差がついたロスタイム、祈っているファンを見ると、「無駄なのに・・」とさえ思っていた。今ならその心境が、すごくよくわかる。
「応援する」って、「信じる」と同意語だと、なっちゃんのファンになって初めて知った。
この先なっちゃんがどういう道を選んでも、なっちゃんがなっちゃんらしく、華やかに、ブイブイ言わせながら進んで行ってくれることを、そして大きな花を咲かせてくれることを、応援し、信じている。
なっちゃん、ガンバレ!!
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