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2008.06.09

Agata Mroz

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         24.06.2005 World Grand Prix in Tokyo

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         26.06.2005

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先週水曜日、6/4に元ポーランドナショナルチームのアガタ・ムロズ(Agata Mroz)選手が、死去された。白血病と闘いながらもセンタープレーヤーとして活躍し、昨年引退、結婚、今春4月に長女・Lilianaちゃんを出産。先月骨髄移植を受け、経過は順調と思われたが、感染症により亡くなられた。まだ26歳の若さだった。

このニュースは多くの方がご存知だと思うが、先日、ポーランドの方からメールをいただいた。(コメント欄に書き込みして下さった方とは別) それによると、男女共に北京出場を決め、喜びに沸き立っていたポーランドだけど、Agataの死に国中が大きなショックを受けている。日本では、ポーランドチームがとても人気があると聞いた。出来ればそちらのサイトで、彼女について取り上げてもらえないか?と。
ひょっとしたら、現在日本以上にバレーやバレー選手が人気かもしれないポーランドで、Agataがどんなにみんなに愛され、その死がショックを与えたか、そのメールからよくわかった。詳細な情報もいただいたので、私の出来る限りで、取り上げてみたいと思う。

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       10.07.2004 World Gand Prix (写真中央・9番)

私が初めてAgataを見たのは、2004年のWGP。写真を見てもわかる通り、まだふっくらしていた。彼女がいつ病に罹ったのかはわからないが、この大会の後、いろいろ調べていて、知った。

(追記)
彼女が病にかかったのは、17歳のときだった。3年間下部リーグでプレーしていたのを、ニエムチェクの前の監督が見出し、ニエムチェク監督が代表チームに呼んだ。そしてその年、ポーランドは初めてヨーロッパチャンピオンに輝いた。
スコブロニスカがニエムチェク監督がやめたとき、「やめないで。このチームは彼が作ったチーム、彼のチームだ。」と言っていたのを思い出す。

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  左、ニエムチェクボルスカ(OQTにも来ていた。ニエムチェクの娘)

このときは、大きくて茫洋とした印象を受けたが、プレーはあまり覚えていない。
その次に見たのが、冒頭の2005年のWGP。このときは、だいぶ痩せたように思い、ちょっと心配になった。でも高い打点から繰り出されるスパイクは、重くてパワフルだった。時々セッターと合わないのか、当たりそこねのようなスパイクもあったが、上背があるせいか、それも結構決まっていた。

最後に見たのは、2005年のグラチャンだった。
この大会でのAgataはよく覚えている。それまで、あまり表情のない人だと思っていたが(若くて、緊張していたのかも)、このときはとても表情豊かだった。

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        15.11.2005 World Grand Champions Cup

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初めて見たと思うほど、子供たちを見てニコニコしていた。きっと子供が大好きだったんだろう。
彼女は亡くなるちょうど2ヶ月前に出産しているが、これは大きなリスクを伴うものだった。でも医師と話し合い、骨髄移植後はもう妊娠出来ないかもしれない、健康な子供を授からないかもしれないと言われ、出産を決意したそうだ。

私の友人にも、妊娠中に白血病が見つかった人がいる。妊娠中に?とびっくりしたが、その友人曰く、妊娠中は体の状態が激変するので、そうした病気も促進されやすいということだった。でも友人は、無事出産、その後型が一致した妹から移植を受け、成功。もう10年以上、母子ともに元気だ。
Agataの場合は、一般に移植後2~3週間が山場といわれているが、あと少しというところで感染症にかかった。移植された骨髄が働き始めるまで、あと3~4日だったそうだ。
その間、仲間たちは北京出場を決め、グリンカはじめ選手みんなが試合後、彼女と電話で話をした。私も試合後、携帯片手の選手たちを沢山見たが、その中にもAgataと話をしていた選手がいたのだろう。

こうした経緯を聞くと、なぜ・・・と思うし、無念という以外、適当な言葉が見つからない。でも、亡くなる前に仲間たちが北京行きを決めたことは、彼女にとって大きな喜びだっただろうし、支えにもなったと思う。今は、彼女の元気だった頃のプレー姿を、しっかり脳裏に焼き付けていたいと思う。

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         15.11.2005

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         試合後、チームのドクターと。

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        16.11.2005

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     閉会式前、観客席で寛ぐ姿。グリンカとよく一緒にいた。

こちらはAgataのファンクラブのサイトで、沢山の写真やYouTubeが見られる。
彼女が3年間所属していたポーランドのチームの体育館前には、彼女の写真(祭壇)が置かれ、沢山のファンが訪れているという。
そして今日、6月9日、彼女の故郷で葬儀が行われる。日本とポーランドの時差は7時間なので(日本-7)、まだこれからかもしれない。
代表チームは、彼女の逝去後、練習を中断しているが、この葬儀のあと、明日から練習を再開するそうだ。
彼女と残された彼女の家族のため、そしてポーランドチームのため、祈りたい。

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