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2007.07.16

Polska!

久々のポーランド。
前回ポーランド関連記事を更新したときから、半年以上が経った。その間にボニッタ監督が就任し、シリバが彼のアシスタントコーチになり、代表メンバーにもいろいろ変動がありそうなポーランド。

先日、ワールドグランプリのメンバー14人が発表になったが、同時に、北京までの代表候補30人余りが発表された。そこにはグリンカの名前もある。(WGPには不出場)
こちらの記事によれば、グリンカは9月のヨーロッパ選手権に出場するため、8月より代表復帰したいそうだ。但し、医者のOKが出れば・・・と言っているが、そもそもこの身体の不調云々も怪しいので(詳細は前回の記事参照)、まず間違いなく復帰するだろう。ボニッタ監督とも電話で話をしたとか。

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         久々代表復帰か、グリンカ

グリンカは、北京への出場権のかかったワールドカップにぜひ出たい、そのためにはヨーロッパ選手権で2位以内に入らなければ・・・と、代表復帰に非常に意欲的。一方ボニッタ監督は、監督に立候補したときから「グリンカを代表に戻す」ことを明言してきた。たしかにグリンカ抜きで、ポーランドがヨーロッパ選手権その他の大きな大会で勝つことは無理だろう。
「絶対に北京に行きたい」という一点で、ふたりの利害は今のところ一致している。(監督の任期は北京まで。結果を出せば延長。) だが実際に、一緒に練習をするようになったら、一体どうなるのか?と、かなり心配。いやグリンカに限らず、ボニッタ監督に関する記事を読めば読むほど、ポーランドの選手たちが耐えられるのか、心配になる。
もちろん、ボニッタ監督の監督としての技術、理論、才能は、誰もが認めるところではあるが、その強烈な個性がポーランドの選手たちにどこまで受け入れられるのか、不安は大きい。

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 2年前、イタリア時代のボニッタ氏。得意のデータ分析中か

ボニッタ監督の公式サイトがあるが、ページを開くとトップ中央に、監督の次のような言葉がある。
"Training is the non place of democracy: there is no time to argue, we only need to produce."
これは監督のモットーだそうで、イタリア監督時代にボイコット騒ぎがあったときにも、「私たちの間に民主的な話し合いは全くなかった」とキャプテンのパッジが語っていた。スコブロニスカのサイトでも、このモットーがとりあげられ、「選手に絶対服従を強いる監督」と書かれている。最近WGPの練習が始まったが、それは"Swiss watch"のように正確に規則正しく行われ、選手のプレーは全て記録され、後で分析されるとか。

ポーランドのスポーツ誌のインタビューでは、「ポーランドではあなたのことを、"executioner"(死刑執行人)と呼ぶ人もいるが」と言われ、「彼らはなんにも私のことをわかっていない!(中略)バレーに限らず、スポーツ、そして人のあらゆる営みは、陽の目を見ることなく消えて行った才能や能力の膨大な歴史じゃないか」と反論。
恐らくこう言われるからには、相当バッサリ選手を切り捨てていくところのある監督なのだろう。

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      最後は自分が切られちゃった?ボニッタ監督          

グリンカが、昨年代表召集日に現れず、処分されかけたが、このときもうひとり、同じように連絡なしにすっぽかした選手がいる。来日したことはないが、バランスカという若くて非常に可愛い選手。こんなに可愛いのに、やることはグリンカと似ている。昨年の秋、リベロのゼニックが絶不調で、リベロ要員として、バランスカが代表に選ばれた。が、バランスカはポーランド選手としては小柄(178cm)とは言え、ウィングスパイカー。「なんであたしがリベロなの」と、代表召集日に現れなかった。当時臨時監督のクウォス氏が、何度電話しても電話口にも出ず。「なぜだ~、代表に選ばれるのは名誉なことなのに!」と、クウォス氏を嘆かせた。そしてそのバランスカも、今回の候補30余人の中に入っている。

・・・と、ボニッタ監督が戦う(?)のは、グリンカだけではない。非常に個性的な選手が多いポーランドチーム。今回のボニッタ監督起用を見ていると、ちっとも言うことを聞かない生徒たちに手を焼き、大変厳しいと評判の教師を連れて来て、なんとか言うことを聞かせようと躍起になっている学校、というイメージが沸く。でもこのボニッタ監督のやり方で、なんとかやっていけるのは、日本チームくらいじゃないか。
このまま何事もなく順調にいってほしいが、そうはいかないのが、ポーランドテイスト。今後一波乱、二波乱ありそうで、目が離せない。

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  天使か悪魔か?・・・しばし天使でお願いしたい、グリンカ

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 「なぜだ~!?」  ・・・と再びならないよう、踏ん張ってほしい

さて、WGPのメンバーに選ばれてはいるが、まだ足の状態が良くないらしいスコブロニスカ。世界選手権前に足首の手術をし、治りきらないまま世界選手権、セリアAと続いていて、そこがまた痛み、練習にも参加できない状態。無理はしてほしくないが、なんとか元気な姿で来月日本に来てほしい。

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その他、来日予定は、ロスネル、シフィエニエビッチなど。ボニッタ監督は「今までのキャリアに関係なく、北京に向けての選手を選んでいく」と言っており、今回初選出の選手が何人かいる。そちらも楽しみだ。

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      昨年の世界選手権のロスネル

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  画像リクエストが多いので、もう1枚、2年前の少年ロスネル。

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